「PERFECT DAYS」感想 平山の生き方は誰の憧れなのか


こんにちは映画好きオヤジtakaarです

今回の映画はヴィム•ヴェンダース監督の最新作!「PARFECT DAYS (パーフェクトデイズ)」。あの「パリ•テキサス」「ブエナ•ビスタ•ソシアル•クラブ」などの傑作を産み出した鬼才が日本を舞台にメガホンをとる!こりゃ見逃すと来世までの後悔になっちまう…ってことで劇場鑑賞してきましたよ😎
ってことでその感想を


  • 原題:パーフェクトデイズ(PARFECT DAYS)
  • 脚本:ヴィム•ヴェンダース、高崎卓馬
  • 製作:柳井康治
  • 製作総指揮:役所広司
  • 出演者:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、石川さゆり、三浦友和、田中泯、麻生祐未、長井短、研ナオコ
  • 撮影:フランツ・ルスティグ
  • 配給:ビターズ・エンド
  • 公開: 2023年12月22日
  • 上映時間:124分
  • 製作国:日本、ドイツ


あらすじ

『世界の涯ての鼓動』などのヴィム・ヴェンダース監督と、『ファミリア』などの役所広司が組んだヒューマンドラマ。公衆トイレ清掃員の何げない日常を映し出す。東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)は、変化に乏しいながらも充実した日々を送っていた。同じような日々を繰り返すだけのように見えるものの、彼にとっては毎日が新鮮で小さな喜びに満ちている。古本の文庫を読むことと、フィルムカメラで木々を撮影するのが趣味の平山は、いつも小さなカメラを持ち歩いていた。

出典:シネマトゥデイ


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「こんなふうに生きていけたなら」は誰の憧れなのか


東京は渋谷でトイレ清掃の仕事をする初老の男平山(役所広司)。彼は毎日同じことを繰り返して生きる。まだ暗い早朝に起き植物に霧吹で水をやり、ヒゲを丁寧にハサミで整え、出勤に必要な物品は必ず同じ所から取り、玄関を出ると朝日に眼を細め、自動販売機で同じコーヒーを買って飲む、そんなささやかな毎日のルーチンに喜びを感じて出勤する。こんな同じ生活を何年も続けている男平山。

平山はトイレ清掃の仕事にプライドを持ち真摯に取組む。同僚の若い男タカシ(柄本時生)にも〝そんなに一生懸命綺麗にしてもどうせ汚れるんだから〟と言われるがお構いなし。細かなところまで気を配り綺麗に清掃する、そんな真っ直ぐな性格の持主。また平山の態度は、自分以外の人間が幸せであってくれたら嬉しいという奉仕的精神も感じとれる。

仕事帰りには座ればいつものメニューが出てくる馴染みの飲み屋でささやかな晩酌を愉しむ。時には馴染みのスナックに通いママ(石川さゆり)とも良い雰囲気となる。趣味といえばアナログカメラで決まった場所で風景写真を撮ることと読書。いつも就寝前に読書をして眠る。そんな何気ない日常に幸せを感じ日々を過ごす平山。

いつもの仕事帰りに家に帰ると玄関にニコ(中野有紗)が座りこんでいる。彼女は実の妹の娘で、以前平山と同居していた間柄。実はニコは家出をしてきたらしい。そんなニコはこう言う〝家出する時は叔父さんのところって決めてたんだ〟。そんなニコを受け入れしばらく家に一緒に住まわせ、新たな交流が始まる。
平山の家はボロアパートで風呂がなく一緒に銭湯に行ったり、自転車で一緒にお出掛けしたり、久しぶりに会う成長した姪ニコと一時の交流も楽しむ。でもこのままでは良いハズがないと承知の平山は妹ケイコ(麻生祐未)に電話で連絡をし、ニコを迎えに来させる。
運転手付き高級車で迎えに来たケイコはこう告げる「お父さん入院してるからお見舞いに行ってあげて」と。昔父との関係が良くなく関係を断ち切った過去を持つ平山。今一人でこの生活をしている理由も父との関係にあるのかもしれない。お金持ちの経営者のような身なりのケイコは、兄である平山に〝本当にトイレ清掃の仕事なんかしているの〟とも言い放つ、皮肉のこもった言い方で。平山の家庭はきっとお金持ちの家なのだろう。平山とケイコの間には決定的な価値観の違いもみてとれる。お金があれば幸せということでもないですかけども。平山はきっとお見舞いにも行かなかったでしょうね

その酸いも甘いも噛み分けた大人の平山が最後に見せるエンディングシーン。ワンカット長回しの表情が印象的だ。人生の色んなことを反芻しながら満足と後悔を噛み締めているようにも見え、ここでもパーフェクトデイズとはなんだろか?と考えたさせられる。決まりきったいつもの毎日の繰り返しの中に少しのときめき、その日常の繰り返しが人生そのものなのかもしれないそんなメッセージ性も感じました



全編を通して大きな事件が起こる訳でもなく淡々とした初老の男の日常が流れていくお話。主役の平山は寡黙な人間で映画の大部分はセリフがなく淡々と時が過ぎていく。ふーんっと共感できないまま入り込めず客観的に観た映画だった。いろんな表現が綺麗で情緒的だが上辺すぎて、自分事に捉えられなくリアリティが感じられないのだ。もっと感情だせよ!泥臭く泣いて本音を吐けよ!って思うし。ワイが思う60歳お一人様の肉体労働者は、もっと貧困に困り、肉体的にもガタがきているのではないか?と思うのだ。だからワイにはな〜んか共感できないし、感情も揺さぶられない…。
いい映画(感情に訴える)を観た後には〝あそこが良かったな〟〝あれはないよな〟とかなんとかやいやい言いたくなるのだけれど、今回は何の感情も起きずあるある言いたい〜!って感じにならないんですよ…。強いて言えば東京はオシャでキレイな公共トイレがイッパイあってスゲ〜!行ってトイレを使ってみたい!って思ったのが一番の印象でだし。でもそれはあながち間違いでもなく、元々は渋谷区内17か所の公共トイレを刷新するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の為にPRを目的とした短編オムニバス映画を作るためだったらしい。だからトイレPR的には良作な訳で、そこにヴェンダースが乗っかたようです。

このキャッチコピーは何にもとらわれない「自分らしい生き方」ということ。小さな幸せに喜びを感じ、真剣に打ち込める仕事に没頭し、自分の時間に自分の好きなことをできる幸せ。決して裕福ではないけれどさほど不満もなく心は満たされる生活。過去にはいろいろあって身軽になってイマココ、そんな平山の日常。その自分らしい生活と引換えに世俗との煩わしい繋がりと一線を引き、安アパートで一人で暮らす平山。
うーん実際この歳でこんな生き方がよいのだろうか?ごく一般的に子供と孫に囲まれて賑やかに暮らしている方が幸せと思う人の方が多いようにも思うんですけど、やっぱり寂しいと思うし…どうなんでしょう?でも結局のところ

にこそ憧れを抱くんでしょうね。パーフェクトデイズとは

のことですね。でもこれがパーフェクトデイズと言われちゃうとやっぱなんか違う気がしてしょうがないけど…。ワイはまだまだ表面的にしか捉えられてないのかな?もしくは欲深いだけ?もっと行間を読めってか…。でもこれも〈ちゅ、多様性。〉ってことで片付けちゃいましょう、令和から昭和への逆輸入だな(笑)。人によってはつまらない毎日、また別の人によってはかけがえのない毎日かもしれない。平凡の捉え方で日常のありがたさは変わる、価値観や捉え方は人それぞれですからね。10代、20代の若者がこれ観たらどう思うんだろうか?めっちゃ興味あります😎。






ワイに刺さらなかった理由は他にもあって

なので伏線回収もできんしイライラします…
こうなんだろうなばっかりで😭

などで…なんか共感できないんですよ!嫉妬心からなのか?私が捻くれ者なのか?二十歳そこそこのお姉ちゃんが60歳くらいのオッサンに恋心を持っていきなり〝チュ〟って頬にキスする?確かに役所広司はかっこいいイケおじ日本人ですけども、こんな感じの人ほぼいねえし!とも思ってしまい…やっぱひねくれ者なんでしょうね、私(笑)。
この映画が良かった!グサっときた!って言う人はいろんな経験をして酸いも甘いも噛み分ける大人なのではないでしょうか。もしくはだいぶ人間関係やら日本的なしがらみに疲れてやさぐれてしまい、幸せってなんだっけ???あっこれかぁ!ってなっている人だと思います(笑)。みんな自分の思い通りに生きられないから平山のような「自分らしい生き方」に憧れるんでしょうね、うんうん。
シニアになって人生を振り返る時に観ると刺さるのかも知れないな…ワイも65歳になったら見直してみようと思いますその時までサヨウナラ「PARFECT DAYS」。「パリ・テキサス」や「ブエナ•ビスタ•ソシアル•クラブ」や「都会のアリス」「アメリカの友人」なんかは大好きな映画だっただけになんか残念…。自分の中で〈日本バイアス〉的なものがかかってしまいよくなかったのかもしれない
ってことで



勝手に評価点

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