キャッチコピーで心をつかむ!面白い秀逸名作キャッチコピー集【企業広告傑作選】

 

 

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こんちゃおっさんデザイナーtakaarです

 

前回のブログ記事

 

に続いて本日もなんとデザインネタ!です。おお、こんな珍しいこともあるもんですね。明日は関西各地で“ゴリラ豪雨”も降るかもね。めっちゃヤバイぞ関西人、ウッホウホw。

 

ん?2020年東京オリンピックマスコットキャラの反響は?って、モチのロンで“ない”
残念ながらマスコットキャラクター企画自体がな〜んかスベッてるカンジよね…

 

 

で、まあまあ今回のデザインネタは〈キャッチコピー〉ッス。
おっさんデザイナーもデザインの仕事で「あ、なんかいいの考えといてね」とついでみたいに言われる。おいおい、俺っちデザイナーなんすけどね…っと毎回思う。
で、一生懸命考えてみる・・・。

こんなんできましたけど〜♪と提案すると「ふう〜ん、悪くはないけどねぇ〜」と、もれなくなる。
んじゃ、お前が考えれや!ゴオルァァァ〜と思いつつ、ですよねぇ〜(^_^;)と相づちを打ち、別案のキャッチコピーに落ち着くorz

 

そのくらい人の心を掴む、刺さるキャッチコピーって難しいのよね。
どうやら私には秀逸なキャッチコピーを考える才能がないようだ…。

 

そんな、うなる&じわるほど秀逸・名作なキャッチコピー集をめてみたぞ。どれもパンチの効いたクリエイティブばっかなので見応え十分、記憶に残るキャッチコピーをどうぞ。

 

 

 


 

破壊力抜群!見るたび吹き出す商店街ポスター広告
〈生田商店〉

 

 

「ねぇ奥さん。本当は、Mなんでしょ。」

 

見るたび思わず吹き出す破壊力抜群のポスター。大阪阿倍野区の文の里商店街にある婦人服店〈生田商店〉の広告。なんとも粘着質でエロさを醸し出すビジュアルに「ねぇ奥さん。本当はMなんでしょ?」のキャッチコピー。

婦人服店の店主がサイズを確認している会話だけれど、このビジュアルに乗っかるとほぼAV(笑)。微妙に顔が見切れて、表情が見えないところも想像力を掻き立てる。どんな顔して言ってんのだろか。

サブキャッチの「ご近所さんのサイズを知り尽くしている男。」もなるほどね!と思わず唸る秀逸クリエイティブ。この店主が耳元で「ねぇ奥さん。」とささやいているところを想像して、ニヤリとする私は地味変です(笑)。

 

別バージョンありのシリーズ展開

お年寄りだけをターゲットにする男。

ご近所の女のカラダを知り尽くしている男。

「ねぇ奥さん。本当は、Mなんでしょ。」

 

 

スゴいぞ生田商店!イカすぞ文の里商店街!
実はこの大阪・文の里商店街では商店街を挙げての広告展開をしている。しかも、そのどれもがインパクト大!破壊力抜群で秀逸すぎるクオリティ。この一連の企画は一体誰がやってるんだ??と思い調べてみた。

 

商店街の活気を取り戻すために、大阪商工会議所が商店街のPRポスターを電通関西支社に依頼し制作、その数200点以上!。制作に関わったのは電通関西支社の若手クリエーター達。

一か月間、暗闇に監禁した。
〈いじめられた野菜は、うまい。 元祖漬けもんや〉

 

 

下村さん、テレビがつまらんのですけど。
〈アフターサービスの限界に挑戦。 下村電気〉

 

 

いいムネあります。
〈むちむち、プリプリ、とりの誘惑。 鶏肉 鳥藤商店〉

お客様は神様やって言うけど、
うちの常連さんは半分くらい仏様になってもうたなあ
〈細く、長く、糸 売ってます。 生田綿店〉

 

ああ、この文の里商店街だけでこのボリューム。いきなりのメインディッシュでもうお腹いっぱい…。濃ゆ〜い、ディープオオサカ。おっさんデザイナーの私も混じりっけなしの大阪人なので共感!。やっぱええわぁ〜!大阪(笑)。

 

こちらの記事では現地ディープオオサカの生の広告が見れるぞ!

 

 

 


 

 

切れ味抜群!間違った漢字と世相は正しく直す
〈小学館 小学一年生〉

 

 

年金「きちんとはらう」、円高「あげすぎない」、国会「はっきりはなす」、
首相「おおすぎる」、節電「つづけよう」

 

参りました。これ考えた人天才、〈目の付け所がシャープでしょ〉ですよねぇ。見ている大人はもれなく反省るすれけど、当の小学生にはごく当たり前のテスト添削にしか見えない。大人(親)に対して、これくらい考えて雑誌作ってますよ〜ってことですかね。

いや〜切れ味抜群。フット後藤のツッコミより刺さります。グッサグサだわ(笑)。

 

 

 


 

 

タブーな性表現をオシャレに切る男心に刺さるコピー
〈TENGA〉

 

 

愛やエッチよりまえに、自慰がある。

 

これまたイカす表現!。男には“グサッと”刺さります。てか完全に貫かれ貫通しましたけどね私(^。^;)。TENGAといえば女性は知らないかもしれないが、男性にはそこそこ有名な企業さん、いわゆる「大人のおもちゃ」を開発・販売している会社。私も興味はあるものの、未だ使ったことがにゃい…(正直、買うのが恥ずかしいんだよ!)。

〈自慰(オナニー)〉〈G〉にしちゃうなんて、しかも内容も「うんうん、そうそう、それ分かる!」な納得のキャッチコピー。

 

マスかくならコピーかけ!って怒られそうだわ。せっかくのオシャレコピーを台無しにする下ネタで、さ〜せん(´༎ຶོρ༎ຶོ`)。でもTENGA的にはマスかいてもらうのが正解ですからぁ〜(笑)。

 

ちなみにこのキャッチコピーを書いた人物は〈長谷川哲士さん〉。
リクルート → フリーランス → 面白法人カヤックな、やっぱスゴい経歴の持ち主。そりゃあ、この切れ味を生み出せるんなら納得。

 

 

 


 

 

爽やかな笑顔をコピーで皮肉るブラックジョーク
〈としまえん〉

 

 

一刻も早くすべりたいです〈デーブ・スペクター〉

 

爽やかな顔で楽しそうな表情の「デーブ・スペクター氏」。その上に「一刻もはやくすべりたいです」の文字。としまえんアイススケートのポスター。

氏の得意技である〈スベリ芸・ブラックジョーク〉を上手く使い、“本当にこんなこと言いそうだよね(笑)”と思わせる表現が秀逸。デーブさん個人的にも好きです(●´∀`)。

 

毎年面白い広告を展開している〈としまえん広告ギャラリー〉はこちら

 

 

 

 


 

 

一生懸命の熱い想いが心を動かすキャッチコピー
〈熱闘甲子園〉

 

 

うちのオヤジが18才に泣かされた。

 

今年も何かと話題の多かった甲子園。テレ朝で毎年恒例のテレビ番組〈熱闘甲子園〉の番宣広告ポスター。〈良い歳したオヤジが若造の一生懸命な姿に泣かされる〉という日常ではありえないシュチュエーションをコピーで表現。

確かに〈甲子園には魔物が住む〉と言われているくらい、ありえない、劇的な展開が毎年待っている。若者の精神的未熟さゆえの急展開。一度崩れだすと止まらない…。最終回5点リードしていたのに、ひとつのエラーから6点取られて逆転負け(´༎ຶོρ༎ຶོ`)。なんてこともザラに起こる高校野球。

その嬉しさ、悔しさに、涙し、一喜一憂する若者を見ていると感情がこみ上げ、見ているこちらも泣けてくるを表現したコピー。俺は高校時代は帰宅部じゃぁ〜〜〜〜〜!

 

 

 


 

 

希薄になった地域のふれあい「絆」を今一度問うコピー
〈2009年度 新聞広告クリエーティブコンテスト コピー賞〉

 

 

となりのおじいさんの新聞受けは、ちゃんと今日も空でした。

 

新聞広告コンテストの作品。超高齢化社会の道を避けて通れない日本。核家族化が進み、地域の人とのコミュニケーション・ふれあいがなくってきている。そういえばとなりのおじいちゃん最近みないな?実は数日前に孤独死していた…。なんてことの無いよう「ちょっと気にかける」「何かあったら助け合う」そんな社会にしようよ、なメッセージ。

確かに私もマンション暮らしでお隣さんの名前も知らんし、しゃべることもほぼ皆無だわ( ˙ө˙)。もうちょい周りを気にして生活していこうと思う。マジメか!

 

 

 


 

 

潔よすぎる!価格のみ¥498,000のキャッチコピー
〈イオンのお葬式〉

 

 

¥498,000

 

ここまでシンプルなキャッチコピーが存在するのか!っと正直驚いた( ゜Д゜)。

〈価格¥498,000〉だけ。バブル崩壊後の日本、不景気は人の最期「葬式」にも経費節約の波は否応なく襲いかかる。もともと、互助会など昔ながらの積み立て型であった「冠婚葬祭」の世界に価格破壊、資本主義的競争が激化してきた。消費者が知りたいのはズバリ「葬式の価格」。その一点だけをシンプルに訴求、潔よすぎる!。火葬場煙突のビジュアルも想像を掻き立てる。

 

 

 


 

 

男なら一度は言いたいニヤリなセリフ
〈宣伝会議賞 吉野家〉

 

 

合コンの後、お持ち帰りした

 

これは実際に採用され発表されたものではないようですが、いいな、と思ったのでご紹介。みなさんご存知〈牛丼の吉野家〉のためのキャッチコピー。
このキャッチコピーの場合、残念ながら合コンで女の子はお持ち帰りできなかったんでしょうね(笑)。「はぁ、ちょい腹へったし、吉牛でも買って帰ろっかな…」な男子を思い浮かべる。な〜んか他人事ではない、俺にもこんな時代があったよねぇ〜と懐かしく思った。

 

 

 


 

 

相棒マネキンが語る長年の「絆」
〈みなと理容店〉

 

 

昔はずいぶんこの男に傷つけられた。
それでも私は、幸せだった。

 

長年の仕事の相棒である「マネキン」が語る理容店のポスター。昔は顔そりがヘタクソで顔を傷つけられたんでしょうね。〈それでも私は、幸せだった。〉この部分に長年大事にこのマネキンを使ってきたんだろう、な愛着・愛情を感じる名作キャッチコピー。

 

 

 


 

 

商品のネーミングを上手く利用した胸キュンコピー
〈石屋製菓〉

 

 

恋人は置いてきました。

 

北海道のお土産といえば一番に思い浮かべるお菓子「白い恋人」。その白い恋人を製造する石屋製菓が東京・銀座に出店する際に出した新聞広告。上京する青年よろしく、「(故郷に)恋人は置いてきました。」の郷愁を誘うコピー。名前が売れてる商品だからこそ出来る表現、上手いですねぇ〜。

twitterなどでも〈胸キュン〉〈切ない〉など話題となっている

 

実はこの広告別展開があり「北海道版」と「東京版」では表現が異なる。

「北海道版」〈恋人は置いていきます

「東京版」 〈恋人は置いてきました

 

 

 


 

【その他秀逸な名作コピー集】

 

 

「一目で義理とわかるチョコ」
〈ブラックサンダー〉

 

「そうだ、京都行こう。」
〈JR東海〉

 

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
〈魔女の宅急便〉

「君が好きだと言うかわりに、シャッターを押した。」
〈オリンパス〉

「24時間戦えますか」
〈三共製薬 リゲイン〉

「ため息の多い国だから。」
〈明治キシリッシュガム〉

「1本しか売ってなかった」と好きな子に嘘をついた。
〈ポカリスエット〉

「花を育てるようになると 雨が好きになる」
〈積水ハウス〉

「地図に残る仕事。」
〈大成建設〉

「おしりだって、洗って欲しい。」
〈TOTO〉

「駅前留学」
〈NOVA〉

「お口の恋人」
〈ロッテ〉

「一瞬も、一生も、美しく」
〈資生堂〉

「故郷が二つになることが、結婚だったんだね。」
〈JR東日本〉

「ココロも満タンに」
〈コスモ石油〉

「今乗るか、一生乗らないか」
〈MAZDA RX8〉

「恋を何年、休んでますか。」
〈伊勢丹〉

「仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」
〈ガテン/リクルート〉

「あなたのあだ名が「メガネ」なのは、
そのメガネが似合っていないからです。」

〈ZOFF〉

「愛してるなら0.02ミリ離れて」
〈サガミオリジナル〉

「胴上げして全員骨折。」
「牛乳に相談だ。」
〈中央酪農会議〉

「世界一即戦力な男」
〈菊池良〉

「お前も足立区民にしてやろうか」
〈足立区民放送〉

「お、ねだん以上。」
〈ニトリ〉

「うまい、やすい、はやい」
〈吉野家〉

「やがて、いのちに変わるもの。」
〈ミツカン〉

「お金で買えない価値がある」
〈MasterCard〉

「家は路上に放置されている」
〈セコム〉

「まずい!もう一杯!」
〈キューサイの青汁〉

 

 

 

これだけいっぺんに見るとホントすごいですね、勉強になるわ〜。って見ただけじゃ良いコピーは書けない。一生懸命考えて、ひたすらコピーライティングするのみです。
昔同じ会社で働いてた新人コピーライターが先輩に〈このコピー100案考えて提出してね〉と素で言われてたのを思い出した(笑)。

 

 

 

 

 

人の心を掴むキャッチコピーの方式を探ってみた


 

人の心を動かす、掴むためのキャッチコピーって正直簡単に出来にゃい…。ただ単にその商品・製品の特徴を分かりやすく説明するだけでは人の心に“グサッ”っと刺さらにゃい。それはただの「取説」でしかない。
う〜ん、ホント難しい。そんな秀逸なキャッチコピーの方式をちょいと考えてみた。

 

●そう言われれば、そうだな方式

人が普段何気に生活している中で、「当然と思われている」物・事を違う角度から改めて見直し、「これって、実はこうですよね」を提起する方式。そのものについて考えに考え抜いた末に出てくる「当たり前」として受け入れられている事実を掘り下げ提起する。

 

例えばこんなキャッチコピー

【表は裏の中にある】

 

おお!“そう言われれば、そうだな!”と思ったでしょ?。
当たり前のことだけど見落としがちなことを表面化し、再認識させる。灯台下暗し的発想。普段見えにくいだけに探すのも難しい、見つけた時はドヤ顔で誰かに言いたくなること間違いなし!。さぁみんなも明日学校や職場で言ってみよ〜!ドヤ顔の練習も怠るな!

 

 

 


 

 

●意外な事実方式

一般的に意外と知られていない実はスゴいんです!な驚きの事実を発表する。“え!そうなんだ”な驚きを狙う方式。

 

例えばこんなキャッチコピー

【乳がん検診で一番多く見つかるものは、安心です】
〈ピンクリボン〉

 

 

思わず“へえ〜そうなんだ”と思わせ“じゃあ受けてみようかな”のリアクションまでを誘発するキャッチコピー。秀逸です。実際のところ本当に乳がんと診断される人の割合は1,000人中2〜3人、実に0,3%以下のようです。じゃあ逆転の発想で2〜3人しかいないよ!ではどうだろう?〈じゃあ受けなくても大丈夫ね、ウフ♪〉となってしまうよね…。言い方ひとつで捉え方が真逆になっちゃう妙。表裏一体、言葉遣いには気をつけよう…。

 

 

 


 

 

●情景を連想させる表現方式

誰もが一度は遭遇したことのある、風景・出来事・日常を表現。見る者に連想させ、共感を得る方式。俳句・川柳的考え方に近いかも。

例えばこんなキャッチコピー

【ちょっと言い過ぎたかな と思った夜は、そっと煮物を出す。】
〈ヤマサ 昆布つゆ〉

 

 

既婚者だったら、こんな広告ふとみたら“ああ、まさしく私たちのことだわ…”って思わずハッとなるのでは。“よし、たまには煮物にしてみよう!”と素直に思えるはず。いつもと違うリアクション(煮物)が新しい会話へと繋がり、素直に仲直りできるきっかけになりそうですね。企業は商品が売れて嬉しい、消費者は仲良くなれて嬉しい「Win-Win」な広告。

 

 

 


 

 

世の中に溢れる広告、それに欠かせないキャッチコピー。マジでスゴい才能ですよね。
こんな切れ味鋭いの書けたらいいんですけどね…。

まだまだ紹介したいものもあるので、随時更新していきますよん。

 

 

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