学生時代は毎週3~4本の映画を見ていた
映画好きtakaarです
最近は月1~2本しか見なくなったのだけれど
それでも
うわぁァァァ~
この映画ヤバすぎるぅゥゥゥ!
なんて映画にた〜まに出逢う
トラウマ作品!、衝撃の結末どんでん返し!、怪演作!な映画まで
“閲覧注意” ならぬ “鑑賞注意” な映画たち
そんな衝撃的なおすすめ映画をご紹介
ご紹介の前にちょい前置き
おすすめ!とはいっても結局は “好みの問題” ってことになってくる
そこで私の好みは大体こんなカンジっす
好きな映画監督
クリント・イーストウッド、クリストファー・ノーラン、スタンリー・キューブリック、キャスリン・ビグロー、ヴィム・ヴェンダース、サム・ペキンパー、ポール・トーマス・アンダーソン、ジョエル・コーエン、マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、デヴィッド・フィンチャー、オリヴァー・ストーン、スティーヴン・スピルバーグ、園子温、野村芳太郎、西川美和、中島哲也、深作欣二、岩井俊二、パク・チャヌク、ウォン・カーワイ、ヤン・イクチュン、などなど
好きがあれば嫌いもあるわけで
嫌いな合わないなぁ〜な監督
ウディ・アレン(アニー・ホール)、アルフォンソ・キュアロン(ゼロ・グラビティ)、大森立嗣(さよなら渓谷)、新海誠(君の名は。)、
この趣味に賛同できる!な人にはビンゴにはまるハズ
それと独自の評価基準とYahoo映画での評価点も付けていますので
参考にしてください
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
001:わらの犬〈1971年〉
〈115分 出演:ダスティン・ホフマン、スーザン・ジョージ 監督:サム・ペキンパー〉
学者夫婦がイギリスの片田舎に引っ越して越して来る。暴力が嫌いな夫は村の人間の嫌がらせにもひたすら耐える。しかし、妻はレイプされ、あげくにかくまった精神薄弱者を奪おうと村人たちは牙をむく。本気で怒ることのなかった夫がついに怒りを爆発させる。暴力描写を描かせたらピカイチの鬼才サム・ペキンパーが人間の心の闇に眠る暴力を描く心理サスペンス。
理性の臨界点突破!本能むき出しで暴力の限りを尽くす圧巻のラスト30分
インテリ学者の夫(ダスティン・ホフマン)と美人妻(スーザン・ジョージ)の夫婦が片田舎に引っ越してきた。ゲスい村の男共はどうにかして美人妻を手込めにしたいと目をギラギラさせ付け狙う。
田舎の閉鎖的な空気にインテリ学者は馴染まない。何かにつけ陰湿な言葉とあからさまな態度であざ笑われる毎日。しかし、夫は事なかれ主義、静かにしてればなんでもないさ…とひたすら我慢の日々。
だが片田舎にそぐわない夫婦に起こるべくして事件は起きる。妻がレイプされてしまう(美人でエロいし誘っている感もあるので自業自得なんだけれど…)、それでも夫は見て見ぬ振り。まだだんまりを決め込む。
さらに招かれざる客、精神薄弱者を守るべく自宅にかかえこんでしまう。村人が実力行使で精神薄弱者を奪おうと暴力の火の粉が夫に降り掛かる。怒りの沸点・臨界点を突破する前に対抗せざるを得なくなっていく夫。家を、精神薄弱者を守る為に否が応でも暴力で対抗することに。ゆっくりと確実に怒りのボルテージは上がって行き、ついには理性の臨界点を突破してしまう。
怒り、暴力に目覚めた夫にもう歯止めは利かない。暴力の限りを尽くしすべてを破壊していく、その表情は恍惚感に満ちていた。
Yahoo映画評価:3.65
人格崩壊とはこういうことなのか( ゜Д゜;)…を見た衝撃映画
人間怖えぇ…、ペキンパーすげえぇ…、で〜も最初の1時間マジ面白くないので覚悟して見てねw
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
002:ドッグヴィル〈2003年〉
〈177分 主演:ニコール・キッドマン 監督:ラース・フォン・トリアー〉
山の麓に孤立する村〈ドッグヴィル〉。ある日村の近くから銃声が響いた、その直後村人の青年トムは助けを請う美しい女性グレース(ニコール・キッドマン)に出会う。間もなく追っ手のギャングたちが現われたがすでに彼女を隠して、その場を切り抜ける。トムは翌日、ドッグヴィルの村人たちにグレースをかくまうことを提案する。かくまう為の交換条件として“2週間で彼女が村人全員に気に入られること”。それを条件としてグレースは村に受け入れられる。そして助けられたグレースと村人達の生活が始まるのだが…
集団心理が生み出す人間の醜さを描いた問題作
まず最初に度肝を抜かれたのは “映画のクセにセットがほとんどない” 芝居を見せるためだけにすべてを削ぎ落とす手法にビックリ!まるで舞台のよう。
村人の青年がワケありの女(グレース)に出会い〈追われているので助けて欲しい〉と懇願する彼女を助けようか?と村人達と協議する。戸惑いながらも村人達はグレースを受け入れることに。その条件として村人達が提案したのは〈2週間で村人全員に気に入られること〉であった。
村人に気に入られるためにグレースは子守りや農作業などを進んで手伝い、次第に村に馴染み村人の一人として認められていく。
ところが村人達が “グレースがギャングに追われている身” であるということに気づいていく。「この女を果たしてこのまま匿っていてもいいのだろうか?」「この女は信用できるのだろうか?」と疑心暗鬼になっていく。そんなことを考えるうち、ギャングや警察の捜索から素性の知れないグレースをかくまう危険と交換にと、要求はエスカレートしていく。
ここからグレースへの風当たりが強くなっていく。
村人たちの心に弱者グレースに対する優越感、弱い者に対しては何をしてもいいんだ、というエゴが芽生えはじめる。そんなエゴは村全体に伝染していき、村人達の態度は彼女に対して冷たくなっていく。男どもは〈警察に突き出されたくなければ〉と身体を求め、女どもは〈男を誘惑する不貞の女〉と罵り攻撃するようになる。
そんな状況から逃げ出そうとしたグレースは村人に捕まってしまい、犬の首輪をつけられ奴隷と化す。子供達はグレースをバカにし、男達に陵辱される毎日。
そんな生活にも最後の時が来る
村人の密告によりギャングが村にやって来る。そこで誰も思いもしなかった事実が明らかに。グレースの正体とは?村人たちの運命は?
さすがダンサー・イン・ザ・ダークを作ってしまうトリアー監督。暗い映画作らせたらピカイチ!。安定した後味の悪さ、褒めてますよ、いや〜〜〜〜後味わりぃ
Yahoo映画評価:3.98
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
003:アメリカン・ヒストリーX〈1998年〉
〈120分 主演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング 監督:トニー・ケイ〉
父を黒人に殺された恨みから、白人至上主義グループのメンバーとなるデレク(エドワード・ノートン)。やがて殺人事件で刑務所送りとなる。その刑務所では思いもよらず同じ白人達にってデレク自身が暴力と屈辱的な行為に支配されてしまう。数年後デレクが出所してきた時、自分を崇拝する弟が同じ“ネオナチ”のメンバーとなっている事実を知る。デレク兄弟の運命は…。現代アメリカの暗部を描く衝撃作。
人間が存在する限り差別はなくならないだろう…絶望の物語
白人至上主義を唱える父が黒人により殺害されてしまう。息子のデレク(エドワート・ノートン)はその元凶として黒人を憎み、差別を露にする。そんな行いから黒人を殺害してしまい刑務所へ入ることになる。しかしその刑務所で待ち受けていたのは自分と同じ白人によるイジメやレイプ行為。その状況をあろうことか今まで忌み嫌ってきた黒人に助けられてしまう。
ここでは人種差別は何の意味も持たず、役にも立たない。刑務所の中でデレクは「白人至上主義などバカげている」と気づき、自分がどれだけバカだったかを思い知り、悔い改める。
出所後弟が同じように白人至上主義の“ネオナチ”グループに入っていることを知る。兄のことを尊敬する弟は兄の話を聞き次第に差別的思考から離れていくのだが。因果応報、昔の行いは自身に帰ってくるもの、その絶望のラストはいかに…。
カメレオン俳優エドワード・ノートンの真骨頂。「ファイト・クラブ」のナヨナヨぶりとは同一人物と思えないほどの肉体改造なマッチョぶり。30ポンド(約13.5kg)以上の増量。そして鬼気迫る目力と狂気、今声掛けたら殺されるかも…と思わせるほどのド迫力がスクリーンに満ちる。この人ホントすげぇ〜!観るものを圧倒する演技とはこの人のことです。
Yahoo映画評価:4.36
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★★☆☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
004:息もできない〈2008年〉
〈130分 主演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ 監督:ヤン・イクチュン〉
母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持つ借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹かれ、それぞれの境遇から逃避するように一緒に過ごすうち、互いの心に変化が訪れる。心に傷を抱えた二人の運命は…。
貧困・暴力が生み出す負のスパイラル、救いのない悲劇
暴力は連鎖し、自分に返ってくる。
暴力まみれの家庭環境で育った主人公サンフンは自身も暴力的な人間となり、暴力にもの言わす取り立て屋となる。〈育った環境で人格は形成されてしまう〉という「事実」を見せつけられるドラマ。
そんな暴力的なサンフンの家庭環境はこうだ。幼い頃から父は母に日常的に暴力を振るう。母が暴力を振るわれていても何もできないサンフン少年。ある日、身代わりに母をかばおうとした妹が父に刺殺されてしまう。病院に運ばれる妹を追いかけた母もその途中交通事故で亡くなってしまう…。
こりゃ完全に荒むわな…、父恨むわな……、壮絶すぎる………な過去
一方ヒロインであるヨニ。こちらの家庭環境もまた壮絶…
父は精神を病んで働けない。そのため母が父の代わりに屋台で働く。あるとき母の屋台が地上げ屋に強制撤去される、それを止めようとした母は殺されてしまう。ヨニはその現場を目撃してしまう。精神を病む父は毎日のようにヨニを罵倒する。母が死んだことも理解せず、母がいないことをキツく当たり、叫けび、大声をあげる父に耐える毎日。ヨニには弟がいるのだがこの弟も荒んでおり毎日学校にも行かずヨニに金をせびるクズであった。そんな弟も暴力的な生活を送り、あろうことかサンフンの仕事を手伝い、舎弟となる。
そんな心に闇を抱えた二人が出会い、次第に心を通わせていく
「二人でいるときだけ笑えた」
「二人でいるときだけ泣けた」
荒んだ日常を離れひととき心休まる時間を共有する二人
ある日時間を決め会おうと約束するサンフンとヨニ。こんな生活はもう終わりにしようとサンフンは取り立て屋の仕事を辞める決意をし、最後の仕事に向かう。しかし約束の場所にサンフンが現れることはなく二人が再会する事はなかった。最後の仕事で起こった悲劇とは?ヨニの母が殺された事件の真相とは?全てが最後に発覚する。ホント閉口してしまう結末
ひえぇぇぇ〜、救いがねえぇぇぇぇ〜〜〜〜〜
Yahoo映画評価:4.12
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
005:シティ・オブ・ゴッド〈2002年〉
〈130分 主演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドル・フェルミノ・ダ・オラ 監督:フェルナンド・メイレレス〉
1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が日常的に横行していた。この街では3人のチンピラ少年が幅を利かす。ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験すると、そのまま行方をくらましてしまう。一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となり街に舞い戻ってくる…
自分が生きるため他人を殺す。スラムの子供達が拳銃で殺し合う現実
本当に演技なのか?と思うくらいのリアルすぎる子供達の演技がスゴい!。ブラジル行きたくねぇぇぇ〜と思うほどの鬼気迫る迫力。子供達は普通に喧嘩をするように拳銃を持ち人を撃つ。弱肉強食の「神の街」で生きる残るため殺やられる前に殺る。成長し、成り上がっていく子供ギャング達。怖わぁ〜とは思うものの、悲壮感はあまり感じない。軽快なテンポと音楽でポップに描かれていく。
で〜も〜、映画の最後に「これは実話です」とあらためて現実に戻されることに…。子供達が拳銃で殺し合う日常。ここで生まれ育ったらこうなってしまうのか…、なありえない現実をご覧あれ。
Yahoo映画評価:4.23
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★★☆☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
006:鬼畜〈1978年〉
〈110分 主演:緒形拳、岩下志麻、小川真由美 監督:野村芳太郎 原作:松本清張〉
ある日、気の弱い男が3人の隠し子を押し付けられ、動転してしまい親とは思えない行動に出てしまうさまを描いたサスペンス・タッチのヒューマンドラマ。印刷屋を営む竹下宗吉(緒形拳)と妻のお梅(岩下志麻)。ある日、宗吉の愛人(小川真由美)が3人の隠し子を宗吉に押し付けて失踪してしまう。妻のお梅は子どもたちに辛く当たり、やがて、末っ子の赤ん坊が不慮の事故で死にいたる。お梅が故意に仕組んだと察した宗吉は残る2人も何とかしなければと追い詰められて行き、行動はエスカレートしていく…
松竹映画の名作!野村芳太郎監督の最高傑作
松本清張の原作を野村芳太郎監督が映画化した問題作。平凡で気が弱く、優しくてお人好し。そんな夫が追い込まれ、最後は鬼畜となり我が子を自ら始末していく過程を描くドラマ。
夫(緒形拳)は妻(岩下志麻)に隠れ、女(小川真由美)をかこっていた。不景気のあおりを受け、経営する印刷屋も売り上げが伸びず生活も苦しくなっていく。かこっていた女にも生活費を渡すことができなくなってきた。実はかこっていた女には夫の子が3人おり生活費を貰えず、女は生活苦の末子供達を連れ乗り込んでくる。挙げ句の果て子供達を押し付けて消えてしまう。
ここからが鬼畜の始まり。
この夫婦には子供ができず、いなかったことから妻は子供達の存在が腹立たしく、不愉快でしかたがない。発狂し子供達につらくあたる。夫にも「早くこの子達をなんとかしとくれっ!」と激しく詰め寄る。この岩下志麻の形相が怖えぇ…マジ「鬼畜」っす…。これをみた夫はこのままここに子供達を置いておけないと察し、どう処理しようかと思案する。妻も忌まわしい子供達を消すためには、と暗黙の了解で夫婦共同作業でどう始末するべきか作戦を一緒に考えはじめる。
真ん中の娘は父のことを好いてか、どうにか捨てられたくない一心からか、「お父ちゃん大好きだよ」と父に耳打ちする。そんな娘をデパートに置き去りにしてしまう。父はエレベーターに駆け込み扉がしまる瞬間、娘と目が合う。始末したい衝動ととうとうやってしまった恐怖と後悔で苦悩する父の表情。思わず胸が締め付けられハッとしてしまうシーンだ。
残る息子はどこで始末しようかと考えあぐね、父と息子の二人旅へと出る。始末するべく断崖絶壁に立ち、泣きながら息子を落としてしまう姿に心苦しく嫌な気分になること請け合いの映画。小説にはない親子愛を感じるラストの展開にもグッときます。(ここは見る人により意見が分かれるところかと思うけれど…)。
若き日の大竹しのぶの姿も観れますよん。ただひとつだけなんとかして欲しかったなぁ〜と思うことは子供達の演技、セリフ棒読みなんですよね…演技指導なのか?、下手なのか?はわかんないけれど
平成テレビドラマ版〈火曜サスペンス劇場〉では夫役をビートたけし、妻役を黒木瞳、愛人役を室井滋が演じてました
Yahoo映画評価:4.22
衝撃度 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★☆☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
007:愚行録〈2016年〉
〈120分 主演:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介 監督:石川慶〉
エリート会社員の一家が、何者かに惨殺される。事件発生から1年、その真相を追う週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は、一家の関係者を取材していく。浩樹の同僚・渡辺正人(眞島秀和)、友季恵の大学時代の同期・宮村淳子(臼田あさ美)、浩樹の大学時代の恋人・稲村恵美(市川由衣)らから語られる、一家の意外な素顔に驚く田中。そして事件を追う田中自身も妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の容疑で逮捕され刑務所に収監されるという問題を抱えていた。
恨み、妬み、嫉妬、心の闇が交錯するサスペンス
3度の衝撃を謳うだけあって、どんでん返しが見物のサスペンス。最後のオチもなかなかに衝撃的でやられる。若いからこその感情、妬み、恨み、嫉妬が渦巻く人間関係。いつ誰に恨みをかってしまうか分からない、人って怖いよね〜っと思う映画。
主演の演技が特に良い!妻夫木聡のゲスっぷり、満島ひかりの壊れた演技が光る。妹・満島ひかりが犯行の一部始終を独白するシーンは本当にリアルで臨場感にあふれ、あたかも殺害現場に立ち会っているかのよう。若手女優No.1の演技派女優ですよ彼女。事件の真相を追う兄・妻夫木は真相を最初から全部知っていたのだろうか?が最大の謎なんですけれど…
Yahoo映画評価:3.61
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★☆☆☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
008:ファニーゲームU.S.A〈2008〉
〈111分 主演:ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、マイケル・ピット 監督:ミヒャエル・ハネケ〉
別荘で過ごすアン(ナオミ・ワッツ)とジョージ(ティム・ロス)夫妻のもとに、ポール(マイケル・ピット)とピーター(ブラディ・コーベット)と名乗る青年が訪れる。ふてぶてしい訪問者の態度に苛立ち、ジョージがポールのほほを平手打ちしてしまう。すると突然二人の男は凶暴な顔を見せ、生死をかけたゲームをしようと告げる。相手を制圧し楽しむ、やりたい放題のゲームが始まる…
観るものを不快にさせるために作られたような映画
最も不快になる映画としていろんなサイトでも紹介される悪名高いこの映画。実際、観た後は不快になります…。なんというかやり場のないフラストレーション、これを観てどう解釈すればいいんだろうか?な感情が残る…。そう言われると観たくなる!というのが人間心理ですよね…。
ゲームと称して抵抗できない被害者を、見下す言葉でイラつかせ、自分の行動を正当化し、辱め、もてあそび、なぶり殺す。そんな映画。犯人達は何の目的で殺しのゲームをするのか?さえもよく分からない。多分普通の人間の心の感情が欠落した人の行動なんだろう?だからこそ、観る者は理解できず、ただただ不快感しか残らないのだろう…と感じる。唯一の救いはグロい描写が少ないことくらいか、救いとも言えないけどね。
しかしながら、主犯格マイケル・ピットのふてぶてしさ、傲慢さ、ナオミ・ワッツのリアルに耐え忍びながらも心が折れていく演技は見所でもある。最も不快になる映画を是非ご覧あれ。
実はこれリメイク版、元の映画は「ファニーゲーム」。ネタ元の方は観てないけれど観た人の感想だと、〈忠実に再現〉されているらしい。この不快な映画をなぜリメイクしてんだろうか?
Yahoo映画評価:3.14
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
009:愛のむきだし〈2008年〉
〈237分 主演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、渡部篤郎 監督:園子温〉
敬虔なクリスチャンの家庭に育ったユウ(西島隆弘)は、ある出来事を機に神父である父(渡部篤郎)に懺悔を強要される生活が始まる。父の期待に応えようと、懺悔のためと毎日罪作りに励むユウ。だがその行為はエスカレートし、いつしかユウは女性ばかりのパンチラを狙う盗撮魔となっていった。そんなある日、運命の女ヨーコ(満島ひかり)と出会い、生まれて初めて恋に落ちるが…
信仰・愛をテーマに純粋でおバカな愛が大爆発する4時間
正直なにもかもが規格外、見終わったあとしばしの放心状態になってしまった。もの凄いパンチの効いた、突き抜けた作品。テーマはもちろんタイトルにもある「愛」、これを〈むきだしに表現〉する監督、園子温に完全にやられる。
主演の体当たり演技がスゴい!
ユウ(AAA西島)の純粋だからこその変態的行為〈盗撮・パンチラ〉愛がおバカだけど、カッコイイ。アクション満載にトリッキーな動きで盗撮を繰り返す彼の演技が本当にカッコいい!。最初はナヨナヨしてるし、なんかな〜…、と思って見ていたけれど、知らない間に「なんかこいつカッコイイな♥︎」となる。マジファンになってしまいました。もっとドラマ・映画に露出すればいいのに…と密かに期待するも10年の月日が流れ、実際はあまり見れていないのが残念。もっと、もっと売れると思うんですけどね?西島くん。
ヨーコ(満島ひかり)の演技。彼女の主演作品を始めて見たのがこれだった。演技派女優と聞いてはいたが、噂にだがわずの見事な演技を披露している。
父に性的虐待を受け男性嫌いに、母は男好きで再婚を繰り返す自由人、挙げ句には新興宗教に洗脳されてしまう…という役所を演じる。
特にスゲーーーーーっ!と思わずトリハダもののシーンがある。
中盤、洗脳されたヨーコの洗脳を溶くためにとユウたちはヨーコを誘拐し、監禁する。何日か経過し、洗脳が溶けたかな?と思ったのもつかの間、聖書の暗読を始める完全長回しのシーン。
満島ひかりのアップだけのカット。
早口で聖書を捲し立てる〈コリントの信徒への手紙13章〉、その長さ2分30秒以上。
観ていると感情が揺さぶられる圧巻の演技、ぜひご覧いただきたい。
補足だけど満島ひかりファンは必見のパンチラ、オナニーシーンなんかもありますよんw。
音楽も今は解散してしまったグループ「ゆらゆら帝国」の楽曲を全編にわたり使用する変態的こだわりにもグッとくる。個人的には日本映画トップ10には確実に入る名作だ!と思ってマス。ここまで衝撃を受けた日本映画を見た事がないから。本当に “観て良かった!!” と心から思った作品でもある。
愛がむきだし、大爆発する、爽快な気持ちになるスゴい映画。いろんな要素が多すぎて消化するのに時間がかかりますw。4時間は確かに長いけれど何故か何度も観たくなる魅力に溢れる作品。
園子温作品の主演俳優は一様に大化けする。「冷たい熱帯魚」のでんでん、「地獄でなぜ悪い」の長谷川博己、この「愛のむきだし」の西島隆弘、満島ひかり。一体どんな演技指導・ディレクションをすればこうなるのだろう?きっと激しく妥協のない要求が現場では繰り広げられているんでしょうね。プレッシャーハンパないのかも知れん…。
最近はあまり爆発していない園作品?次の大爆発を期待してやまないファンの一人です。
Yahoo映画評価:3.94
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★★ |
トラウマ度 | ★☆☆☆☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
010:ペット・セメタリー〈1989年〉
〈103分 主演:デイル・ミッドキフ、デニース・クロスビー 監督:メアリー・ランバート 原作:スティーヴン・キング〉
田舎町の白い大きな家に越してきたクリード一家。優しく頼もしい医師の夫ルイス、若く美しい妻レイチェル、幼い娘エリー、よちよち歩きの息子ゲイジの4人家族とかわいい猫のチャーチの幸せな家族。引っ越して来たその家の裏には手作りの墓地「Pet Sematary」(ペットの墓地)があった。この墓地のさらに奥にはいわくつきの墓地が存在した。その墓地に死体を埋めると蘇るという逸話がある。不慮の事故で愛しいペット、家族が亡くしてしまう家族。夫ルイスは「もう一度だけ会いたい…」葛藤の末に亡骸を抱え墓地に向かい、死体を埋めてしまう。その願いは叶い死者が蘇り現れるのだが…
ホラー映画なだけに“なにかが起こりそう”という不安にさせる見せ方、演出で終止不穏な空気感が漂う。ホラーとはいうものの、実は家族愛を軸に展開していくストーリー。サスペンスに近いかも。妻が抱える過去のトラウマ、ペット・息子の死に直面した家族と父の決断。もう一度家族に会いたい!な切実な愛の形が、歪んだ残酷な結末へと向かわせる。子を持つ親の立場で見ると理解出来なくもないが、なんとも切ない残酷ストーリーである。
原作はスティーヴン・キング。やっぱこの人原作の映画は面白い!当たりが多いなぁ!とつくづく痛感してしまう。
Yahoo映画評価:3.52
衝撃度 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★☆☆☆ |
怪演度 | ★★★☆☆ |
011:何がジェーンに起こったか?〈1962年〉
〈134分 出演:ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード 監督:ロバート・アルドリッチ〉
6歳のジェーンはボードヴィルのアイドル「ベイビー・ジェーン」と呼ばれ父親に溺愛され、姉ブランチはいつも陰に隠れた存在だった。そんな姉に対し母は「大人に成ってもパパとジェーンに優しくしてあげて」と諭す。しかし時は流れ、成人した姉妹の立場は大逆転することに。幼少期にチヤホヤされ身に着いた傲慢さから落ちぶれていく妹ジェーン。姉ブランチは演技力に加え性格の良さでスタッフに愛されスター女優となっていく。そんなある夜のこと、ブランチが何者かに自動車ではねられ下半身麻痺の体になってしまう。この事故以来ジェーンが姉の面倒を見ながら、姉妹二人きりでひっそりと暮らしていくことになるのだが…
一生涯憎しみあい続けた女優姉妹の末路
60年代のモノクロ映画。一見古くさく見えるけど、脚本・主演女優のお二人の演技が秀逸!。2000年代の今でも全然通用しちゃうくらいの面白サスペンス。脚本も秀逸。ショービジネス界に身を置く姉妹の嫉妬と確執を描いた愛憎劇。
妹のジェーン(ベティ・デイビス)の性格の歪んでいること、まじで怖いッス…。それとは対局の姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)の優等生いい人ぶりなコントラストの対比が際立つ。妹が嫉妬から精神を病みおかしくなってしまったのか?姉が車いす生活になってしまった本当の理由とは?すべてはラストシーンで明かされることに…このラストシーンのジェーンがまるで少女のように若返る怪演と秀逸なオチは必見!。
Yahoo映画評価:4.23
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★☆☆☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
012:エスター〈2009〉
〈123分 出演:イザベル・ファーマン、ヴェラ・ファーミガン、ピーター・サースガード 監督:ジャウマ・コレット=セラ〉
子どもを流産で亡くした夫婦ケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)。子供を亡くした悪夢とトラウマに苦しみ夫婦関係も限界を迎えていた。昔の幸せな日々を取り戻そうと考え、夫婦は養子を取ることに。そして地元の孤児院を訪問し、エスター(イザベル・ファーマン)に出会う。彼女を養女として迎え入れることになり、新しい生活が始まった。しかしエスターと一緒に生活していくうち彼女の周りで不可解な事件が次々と起こり始める…
少女の回りで次々に起こる不可解な事件、ラストに判明する衝撃の正体とは
幸せな家族を、新しい家族の孤児エスターが脅かしていくサスペンスホラー。
可愛く笑い、才能に溢れる非のうちどころのない優等生の孤児エスター。
彼女は9歳の少女とは思えないほどの多才な才能で人を惹きつける。優しい歌声や素人とは思えない画力の絵画、プロ顔負けのピアノ演奏ができたり、とホント優秀。しかし、この才能の裏には誰も知らない過去があった。
夫婦がエスターを預かるようになってから不可解な事件が次々と起きる。全ては夫婦には見せない裏の顔「残虐なエスター」の仕業。表面上は可愛い顔しながら、やることはエグい。してやったりの表情もふてぶてしく、大人をあざ笑いいやらしい。
事件が起こる度に彼女の過去が一つ、又一つと明かされていき、ついに正体を知る時がくる。良い子を演じる養女エスターの正体とは。
ユージュアル・サスペクツ、シックス・センス、ばりに “やられた!” な秀逸なオチが待っている。過去にいろいろあったんだろなエスターちゃん。ちなみに原題は「ORPHAN(孤児)」。
Yahoo映画評価:4.01
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
013:凶悪〈2013年〉
〈128分 出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー 監督:白石和彌 原作:新潮45編集部〉
ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。藤井は上司の忠告も無視し、事件にのめり込み始める。事件の真相に迫るジャーナリスト藤井を待つ結末とは…
演者の個性が光る実話が元の実録サスペンスドラマ
実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を基に、獄中の死刑囚が告発した殺人事件の真相にジャーナリストが迫るサスペンス。この映画俳優の演技がスゴい!。ピエール瀧(須藤)の貫禄とぶち切れるむき出しの暴力、リリーフランキー(先生)の腹黒さといやらしさ、凶悪犯罪を生々しく描いている。それに対し事件を追うジャーナリスト藤井の淡々とした人形のような無表情。
この映画に登場する人間にはまっとうな心、感情が通っていない冷徹を感じる。見ていて気味が悪い…。それだけ演者が上手ということなんだけど。
そんなジャーナリスト藤井にも事件を追う内に心境の変化が。ジャーナリストの本能?正義感?良心? 被害者の救済?彼を駆り立てるものは一体何なのか。
2013年キネマ旬報ベストテン邦画3位。
Yahoo映画評価:3.69
衝撃度 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
014:冷たい熱帯魚〈2010年〉
〈146分 主演:でんでん、吹越満、黒沢あすか、神楽坂恵 監督:園子温〉
熱帯魚店を営む社本(吹越満)と妻の関係は冷え切り、家庭は崩壊寸前。ある日、社本は人当たりが良く面倒見のいい同業者、村田(でんでん)と知り合い親しくなる。しかしこの村田こそが周りの人間の命を奪い金儲けを企む悪の権化、連続殺人犯だと社本が気付いたときには時すでに遅し、取り返しのつかない状況に陥いってしまう…
【鑑賞注意】とにかくグロい血、血、血の世界。実話が元の連続殺人事件を描く
最初に言っときますが、まあぁ〜〜〜とにかくグロいです…。風呂場での死体解体シーンなんて直視できないグロさ。私、観た後本気で気分悪くなっちゃいました、お〜ぇ。もう一度は観たくない作品。あ、あともれなくエロいですw。でもお話は面白いです。
元は実話〈愛犬家連続殺人事件〉が軸のお話。ここではペットショップが熱帯魚店としてリメイクされている。
先にも触れたが主演の村田(でんでん)の怪演がスゴい!。喋らなければ普通のおっさん、だけど口を開ければひとたび悪の道へ人を陥れる。上手い誘い文句で人をのせたと思えば、いきなり凄んで相手をひるませ、いつのまにか悪の道とへ誘う。飴と鞭を心得ている。陥れられた社本(吹越満)に〈家族の顔を思い浮かべろ!〉もう後戻りできないんだぞ、しっかりやれよ!と脅し、捲し立て、笑いながら人肉を解体する。まさに怪物である。
園子温監督曰く〈観客観るもの全てをぶっ壊す〉との意思で制作したとか。確かにぶっ壊されて吐きそうになりましたけどね私。映画館で観なくて良かったわこの映画w。 2011年キネマ旬報ベストテン邦画の3位。このグロさでよくベストテン3位になれたよねw。
Yahoo映画評価:3.50
衝撃度 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★★ |
怪演度 | ★★★★★ |
015:黒い家〈1999年〉
〈118分 出演:内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、小林薫 監督:森田良光〉
保険会社に勤める若槻(内野聖陽)は保険金の説明に訪れた女(大竹しのぶ)の家で、息子の首吊り死体の第一発見者となってしまう。警察は自殺と判断し、それに伴い保険金も支払われることに。しかし、両親の態度に不審を感じる若槻、自殺に疑問を感じ独自に調査を開始する。そして、夫婦の保険金をめぐる異常な行動が次第に明らかになっていく…
連続保険金殺人のサイコパスを描くサスペンス
いきなり冒頭10分から衝撃の展開( ゜Д゜;)これはキツイやつだわw、と思わせてくれる。終止不穏な音楽が流れ緊張感のある展開。頭のイカれた西村雅彦の夫役、内野聖陽の気弱な保険会社員の演技が一見してブラックユーモア的に見えるが、次第に緊張感と狂気が入り交じるサイコホラーへと展開する。
大竹しのぶの“無表情で何を考えているのかわからない”ひょうひょうとしたサイコパスぶりが怖えぇ…(若いし見ようによってはカワイイけれど)。ラストは“マジすか!”なトラウマ要素も満載。
Yahoo映画評価:2.86 評価が低いのはなんか悶々とするからでしょうかね…
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★☆☆ |
怪演度 | ★★★★☆ |
016:ミスト〈2007年〉
〈125分 出演:リチャード・サパースタイン、ボブ・ワインスタイン、 監督:フランク・ダラボン 原作:スティーヴン・キング〉
ガラス窓を破るほどの激しい嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド一家(トーマス・ジェーン)。スーパーで買い物中に正体不明の濃い霧に覆われてしまう。正体と探り、設備点検のため外に出た店員のジムがその霧の中の不気味な物体に襲われ瀕死の重傷を負ってしまう。外に出られず追いつめられ、行き場をなくした店内の人々は不安になり理性を失っていく。スーパーに残された人達の運命は…。
霧の中に正体不明の何かがいる!極限に追い込まれる人間たちの狂気
スプラッター要素もあるホラー物だけれど、「見えない恐怖によって追い込まれていく人間心理」を描く映画。
ある嵐の翌日、食料調達にスーパーへ出かけたデヴィッド一家。突然あたりが濃い霧に覆われる。その霧の向こうには得体の知れない何かがいる。外に出た人間は襲われ、上半身を喰われた死体となってしまう。その正体は巨大化した昆虫のような怪物だった。そんな怪物が霧のなかにウヨウヨいる。スーパーの中にいた従業員と客数十人は孤立し、取り残されてしまう。
ある人は〈怪物なんていない、こいつは嘘をついている!〉叫び、ある人は〈神が怒り、災いをもたらした〉と叫ぶ、スーパーに取り残され身動きのできない人達の間で意見の食い違いから対立し、争いが起こる。
今この現状から逃げ出し、助かる方法を模索するデヴィッドだが、自称神の使いなるおばさんによりことごとく邪魔されてしまう。ここに残っても怪物にやられるか、追い込まれた人間によって殺されてしまう、意を決したデヴィッドは同志を募り決死の脱出を決行する。
なんとか脱出に成功しより遠くへとひたすら車を走らせる。いけどもいけども、怪物の姿が。そしてこれまで見た事もないような超巨大な怪物が…「これはもうダメだ…」。
絶望の中、車の燃料も尽き行き場をなくしてしまう。もうダメだ、この世は終わり、絶望しかない…。怪物に喰われて死ぬくらいならいっそのこと…。最期の決断をするデヴィッド達、その結末とは。
ああぁぁぁぁぁ〜なんで、なんで最期にその決断をすんだよ…
あとちょっと頑張れば…本当に何とかならんかったのか…と心底悔やむ結末に、観賞後しばし呆然となります……
Yahoo映画評価:3.41
衝撃度 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★★☆ |
怪演度 | ★★★☆☆ |
017:人魚伝説〈1984年〉
〈110分 出演:白都真理、江藤潤、清水健太郎、 監督:池田敏春〉
夫婦でアワビ漁を営む主人公みぎわ(白都真理)と夫(江藤潤)。ある日突然漁に出た夫が戻らず海の事故で未亡人となってしまうみぎわ。しかしある情報を元に夫は殺害されたのかも知れない…と一人腑に落ちない思いをかき消すごとく真相の究明に動き出す。ついに夫殺害の黒い陰謀の真相を突き止めたみぎわ。復讐に狂う女の狂気が爆発する。
女の執念が怨念となり狂気と嵐を呼ぶ大復讐劇
一部の映画ファンの間ではカルト的人気のあるこの映画。主演の白都真理さんの体当たり演技の一言に尽きる作品。
ストーリーは夫を殺され、復讐に燃える未亡人のお話。でも、だた普通の復讐のお話ではにゃい!。話の中盤まで、悪い男に騙されたり、濡れ衣を着せられたりと、サスペンスドラマよろしくな展開。ここまでの間で白都真理の体当たり濡れ場も拝める。往年のファンはここだけでも要チェキな濃厚濡れ場。
でもでもこの作品の真骨頂は後半のクライマックスにあるんです。
夫を殺害された真相を知り、復讐の鬼と化すみぎわ。自ら「ワシは気違いじゃー!」と叫びながら次々に人を刺し殺していく。アワビ漁で使うモリ一本でw。その辺にいる老若男女、おかまいなしに刺す刺す刺し殺す。まさに「大殺戮」。チャプターリストにもそうありますw。“いやいやそんなあほなぁ〜”と実際思うのだけれど、それを上回る白都真理の鬼気迫る気の触れ方。この人こんな演技するんだ!っと思わず見入ってしまう迫力。一見の価値ありです。
一体何人殺したんだろうか?な惨状はもちろん血しぶき“ブッシャャャー”なスプラッターでもあります。
見終わった後に知ったのだけれど、監督の池田敏春氏は2010年この映画の舞台となった伊勢志摩の海で溺死体となり発見される。詳細は不明だが一部では入水自殺と目されている。
Yahoo映画評価:3.50
衝撃度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
トラウマ度 | ★★★☆☆ |
怪演度 | ★★★★★ |
その他衝撃を受けた映画も追記予定!
気が向いたらそのうち書きますw。その候補は以下の作品ッス
【洋画】
・ブラッド・シンプル・ザ・スリラー
・激突
・マンディンゴ
・蠅の王
・ダンサーインザ・ダーク
・IT/イット
・シャイニング
・時計仕掛けのオレンジ
・フルメタル・ジャケット
・マジック
・オールド・ボーイ
・es[エス]
・ゲーム
・イレイザーヘッド
・髪結いの亭主
・リプリー
・セブン
・ファイトクラブ
・生きてこそ
・クラッシュ
・ブラック・スワン
・プラトーン
・モンスター
・ナチュラル・ボーン・キラーズ
・グラントリノ
・レザボア・ドッグス
・ミリオンダラー・ベイビ
・マドモアゼル
【邦画】
・リリィ・シュシュのすべて
・アウトレイジ
・青春の殺人者
・震える舌
・女優霊
・復讐するは我にあり
・十階のモスキート
・太陽を盗んだ男
・少年
・女囚さそり けもの部屋
・八つ墓村
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